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特集 ニッポン・福袋事情
冬の新風物詩! ニッポン・福袋事情
年末年始の恒例イベント!ともいわれるようになった福袋。
老舗百貨店から専門店、ブランドショップにいたるまで、それぞれに趣向を凝らした福袋が店内に並び、多くの人でにぎわいます。
福袋はまさに新しい冬の風物詩です。
そこで今月は、一足早く「福袋」にスポットをあてて、かしこい買い方、使い方、愉しみ方など、いまどきの福袋・攻略方法をご紹介します。
ナビゲーター: 恩田ひさとし さん
福袋コメンテーター。「福袋研究会」主宰。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど幅広い分野で活躍。毎年、年末年始は福袋会場へ出向き、精力的に取材を行っている。また、フリーライターとして、IT関連やアプリケーション解説などの仕事もこなす。主な著書に、『Access向上大作戦』、『メールの常識非常識』(共にキルタイムコミュニケーション)などがある。
福袋の魅力と愉しみ方
福袋最大の魅力は、開ける前のワクワク感。袋の中には、もしかしたら何かとてもいい物が入っているのではないか?そんな期待を胸に商品を取出す瞬間は、宝探しやギャンブルにも似た高揚感があるようです。もちろん、なかには開けてがっかり…という場合もありますが、おめでたい新年の初売りに免じて笑ってすませてしまうのが福袋なのです。また衣類やアクセサリーなど、好みのはっきりしている福袋などでは、自分ではまず買わないようなデザインや色の洋服などが入っている場合も少なくありませんが、それも福袋の魅力のひとつ。思い切って着てみると意外と似合っている!なんてこともあるものです。福袋はお得感だけでなく、新しい可能性を発見できるツールでもあり、夢をあたえてくれる縁起物なのです。
江戸時代にもあった福袋
では、福袋はいつ頃から始まったのでしょう。諸説ありますが、実は正確なところはわかっていません。これまで一般的に語られてきたのは、明治44年に売り出されたという「松坂屋起源説」と明治40年に販売された「松屋起源説」のふたつ。しかし、ある老舗百貨店では江戸時代に、端切れを詰めた袋を初売りの時に販売したという記録があるといいます。そのなかには金糸の帯が入っている“当たり”の袋もあったそうです。つまり「老舗百貨店の福袋」に限定すれば、福袋の起源は江戸時代といえるようです。
しかし、当時はそれほど注目を集めたわけではありません。福袋に人気がでてきたのはここ10年のこと。ブームの兆しは1980年頃にもあったのですが、バブル時代の到来によってつきかけた火はいったん鎮火しました。その後、バブルが崩壊したのちの1996年になって、ドッと注目を集め、現在に至るまで福袋ブームは拡大の一途をたどっているのです。
2007年!いまどきの福袋事情
1996年から始まったブームの火付け役はテレビ。充実した福袋の中身が紹介されたことで一気に脚光をあびました。このとき紹介されたのは新興デパートの福袋。つまり、これまでのように鍋、釜、毛布などをごちゃ混ぜに詰めて1万個、2万個をドンと売り出すようなものではなく、その店の特色を出した質の高い商品が詰められた限定福袋です。最近では「中身の見える福袋」なるものも増えています。こういったものは“何が出てくるかお楽しみ!”といった、福袋本来の愉しみ方はできませんが、人気は上々。以前は1月3日、4日に初売りをしていた百貨店の多くが2日から営業するようになったことで福袋の販売も前倒しに。最近では歳末福袋なども登場しています。郵便局やインターネットで購入できる福袋もあり、その種類も購入する人も増え、報道もさかんになっています。福袋人気はいましばらく続きそうです。
福袋・攻略術 縁起物の福袋とはいえ、せっかく買うならいい物をゲットしたい!というのは当然のこと。
そこで福袋研究家が太鼓判を押す、福袋必勝のためのポイントをご紹介します。
攻略術 一 こだわりのない分野の福袋を購入すべし
洋服が好きな人は衣類の福袋、電化製品が好きな人は電化製品の福袋…という具合に、ついつい興味のある福袋に手を伸ばしがちです。たしかに福袋は払った値段以上の物が入っていて一見お得!なのですが、どんなに高価なものが入っていても、こだわりのあるものに関しては、デザインやちょっとした機能性の違いも目をつぶれないもの。タンスの肥やしにしてしまうのはもったいないですね。福袋は多少趣味に合わなくても使ってみよう、たくさん入っていてお得!と思えるような分野をチョイスすると間違いありません。
攻略術 二 リサーチをしっかりしてピンポイントで攻めるべし
情報の時代といわれていますが、福袋も例外ではありません。最近はものすごい数と種類の福袋が販売されるので、目的もなく行っても何を買っていいのか迷うのがオチ。いい商品をゲットするためには、一にも二にもリサーチが大事です。年末に近づいたら、百貨店のチラシ、ホームページをチェック。何をどこで購入するかを決めて、ピンポイントで攻めるのがコツです。またラジオの情報はタイムラグが少ないので、福袋情報を収集するには欠かせないアイテムです。
攻略術 三 同性の友人と行ってトレードすべし
福袋の中には必ず1つや2つ、不要なものがあるもの。しかし好みは人それぞれですから、同性の友人と行けば、お互いにいらないものをトレードしあえます。洋服の福袋ねらいの場合は、できるだけ似た体型の友人と行くといいでしょう。福袋を上手に愉しめる人の第一条件は、いらないものを上手にさばけること。数人いれば購入後の商品トレードもより盛り上がります。ただ、福袋会場では連れだって歩くよりも、集合時間などを決めて、購入時は単独行動するほうが効率的です。
攻略術 四 手抜きできない商品をねらうべし
ちょっと値は張りますが老舗百貨店の“ねらい目”は呉服です。百貨店はもともと呉服屋さんだったところが多いので、呉服はおろそかにできないジャンル。なかなかいい商品が低価格でセット販売されています。また、ワイドショーなどで紹介されるような福袋も手抜きできないもののひとつ。消費者は大きな期待をして買いに行くので、期待を裏切らないものにしなければ店の評判に傷をつけてしまいます。それだけに赤字覚悟の超おトク福袋になっています。ただし、それを手にするのは至難の業。1晩、2晩は並ぶ覚悟で!
福袋に向く人、向かない人
世の中にはいろいろなタイプの人がいますが、福袋にも向いている人とそうでない人がいます。向いている人は、福袋の中身がなんであれ笑って愉しめる人。そしていらないものを上手にさばける人です。友だちと交換したり、フリーマーケットに出したり、ネットオークションを利用したり…と、処分することも愉しめるような人には向いています。また、テレビショッピング好きにも福袋向きの人は多いようです。反対に向いていない人は“こだわり”が強い人。そういう人は福袋より、バーゲンを上手に利用した方が◎。福袋に比べるとお得感は少ないのですが、実際に使うものをピンポイントで選べるバーゲンの方がおすすめです。
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