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HOME > カードを使う > トレンド掲示板 > 大人の特等席 > Vol.11 日本、テレビの変遷を探る
オリコこだわりセレクション Vol.11 大人の特等席

地上デジタルテレビ放送の時代へ 日本、テレビの変遷を探る
「JOAK−TV。こちらはNHK東京テレビジョンであります。」このアナウンスで日本のテレビ放送は幕を開けました。今から53年前、1953年の2月のことです。モノクロの時代からカラー放送の時代へ、街頭テレビから茶の間へ、そしてアナログからデジタルへと、テレビは時代と共に進化し続けています。2011年7月、アナログ放送は完全に終了し、地上デジタルテレビ放送という新しい時代を迎えます。日本のテレビ放送の変遷を追いながら、これから始まるテレビの世界をのぞいてみましょう。
テレビの変遷 / 新テレビライフ / 地デジ徹底検証
ナビゲーター:村瀬 孝矢 さん
AV&Cの普及を目指したAVC社代表取締役。著書に『画質の世紀』など。
「2003年に地上デジタルテレビ放送が始まり、薄型大画面テレビの人気にますます拍車がかかっています。地デジをつなぐと、これまで観ていた番組がハイビジョンになり、その美しさに多くの人が感嘆の声をあげています。高画質・多機能な地デジ。日常情報源とエンタテイメントの二面性をもっているのがこれからのテレビです。」
変遷1 所有するのはひとつのステータステレビは高級品だった
日本人のテレビの歴史は、街頭テレビから始まったといっても過言ではありません。日本でテレビ放送が始まったのは、1953年。当時、販売された白黒テレビは14インチで18万円、17インチで25万円。平均的な大卒サラリーマンの月収が手取り1万5,000円という時代でしたから、とても庶民には手が出るものではありません。そこで展開されたのが街頭テレビです。1957年まで全国に約300カ所設置、テレビ人気に火をつけました。1959年には皇太子殿下と正田美智子さん(現天皇・皇后)のご成婚パレードが中継され、テレビの売れ行きも伸びました。しかし家庭に広く浸透していったのは1960年代に入ってからのこと。その要因は60年にカラー放送が始まり、カラーテレビが登場したことにより白黒テレビの価格が下がったことにあります。といっても依然高価なものであることには変わりなく、どの家庭でもテレビは床の間に飾られ、普段観ていないときにはカバーを掛ける・・・と大切にされました。テレビを持つということは、まさにひとつのステータスだったのです。64年の東京オリンピック、69年のアポロ11号による人類初の月面着陸の中継放送など、テレビは人々をくぎ付けにしました。
変遷2 テレビカラー契約3000万件突破全時間カラー放送から衛生放送へ
1970年代は大阪万博で幕を開けました。テレビのハイビジョン開発が始まったのもこの年のこと。札幌冬季オリンピックを翌年に控えた71年、NHK総合テレビでは全時間カラー放送となりました。カラー放送そのものは1960年から始まっていたのですが、当時カラーで放送されていたのは1日1時間程度。その時間には「この番組はカラーでお送りしています」というテロップまで流れたといいます。1980年代に入るとビデオデッキが普及し、時間をずらして視聴するといった新しい生活スタイルや家庭で映画を観るといった趣味の世界も始まりました。この頃レーザーディスクも登場しています。パソコン通信の商品化、ファックスの普及、衛星放送(アナログ)の開始など、80年代は多メディア時代ともいわれています。82年にはNHKテレビカラー契約も3000万件を突破。大画面テレビの口火を切った37インチのテレビが85年に販売されて大ヒットしました。
テレビの歩み
変遷3 デジタル化・多メディア化するテレビ 地上デジタルテレビ放送の時代へ
1990年代から今日までは、まさに放送のデジタル化、多メディア化の時代といえるでしょう。91年にハイビジョンが試験放送を開始。テレビ画面を16:9という横長画面にし、画素数を約5倍に増やしたことで高画質映像を観ることができるようになりました。近年、ホームシアターがブームになっていますが、これは映画のスクリーンと同じ比率で表示できるハイビジョンの誕生により、映画ソフトとの親和性が高まったこと、そして大画面になっても美しい映像を愉しめることが大きく関係しているようです。テレビはよりエンタテイメント性を強くもつようになりました。WOWOW放送、CSデジタル放送、BSハイビジョン放送と順次開始。2003年、地上デジタル放送(以下、地デジ)が始まり、テレビは新しい時代へと大きな一歩を踏み出しました。
地デジを観る方法
一番簡単なのは、地デジチューナー内蔵のテレビを購入することですが、今あるテレビを使うことも可能。ただし、地上デジタルテレビ放送用チューナーが必要になります。そのうえで、どちらの場合もUHFアンテナが設置してあれば基本的には地デジを受信できます。
2011年7月24日。アナログテレビ放送終了の時が迫り、地上デジタルテレビ放送への関心が急速に高まっています。高画質、高音質なハイビジョン放送にデータ放送など、これまでにはない魅力的なサービスがてんこもり!しかし一方では、テレビを買い換えなくてはいけないの?デジタルとアナログって何が違うの?といった疑問を抱えている人もちらほら。そこで今月は地上デジタル放送を検証しながら、その魅力をご紹介します。
ナビゲーター:鴻池 賢三 さん
大手AV機器メーカー、マルチメディア用ICのベンチャー企業を経て独立。現在「DAC JAPAN」を設立し、AV機器の商品企画コンサルティングや、ホームシアター付き住宅のプロデュースを手掛ける。テレビ、雑誌、インターネットなどで、AV機器やサービス選びのアドバイザーとしても活躍中。著作に「集英社imidas 2006/オーディオ・ビジュアル」などがある。
デジタルだからできる!新・テレビライフ
アナログ放送からデジタル放送へ。テレビ放送は今、新しい時代を迎えようとしています。すでに関東、近畿、中京の3大広域圏ではデジタル放送は始まっていて、今年度中に全国都道府県庁所在地で開始、その後順次展開される予定です。
ところで、なぜデジタル化するのかご存じですか?その理由には大きくふたつあります。ひとつ目は「電波を効率的に利用するため」です。携帯電話などの普及によって使える電波(周波数帯域)が残り少なくなっていますが、「ユビキタス社会」といわれる現代、ますます電波通信を利用する機器は増える見込みです。そこで将来直面するであろう電波不足を回避するために、情報をコンパクトにできるようデジタル化するということです。
もうひとつは、画質・音質の向上や双方向通信機能を利用した「サービスの向上」です。とくに注目したいのは、地上デジタルテレビ放送(以下、地デジ)は、ハイビジョン放送を行うため、大画面テレビでもきめ細やかな美しい映像を観ることができるという点。臨場感たっぷりの地デジでぜひお楽しみください!
地デジは原則無料放送です
BS、CS、WOWOWそれに地デジ? いったい今のテレビってどうなってるの〜と、頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。簡単にいうと地デジはこれまでのアナログ放送から置き換わるもので、番組内容も基本的に同じ。原則無料です。アナログ放送は2011年には終了してしまうので、それまでに地デジチューナー内蔵のテレビに買い換えたり、地デジ対応チューナーをつなぐ必要があります。一方のBS、CSはメイン放送(現・アナログ放送、これからの地デジ)にプラスされた有料で専門性の高いチャンネル(WOWOWなど)を含む放送で、地デジとは位置づけが全く違うものと考えると理解しやすいのではないでしょうか。

「観る」から「使う・あそぶ」テレビへ 地デジ機能徹底検証 デジタル放送に変わることで、これまでにはないテレビの愉しみ方が始まっています。そんな機能の数々をずずーっとご紹介します!
機能1 ハイビジョンで臨場感を味わう
地デジ一番の魅力はやっぱりコレ、ハイビジョン放送です。従来の放送と比較するとその差はあきらか。ハイビジョン放送は、アナログの約5倍に相当する200万画素の高精細な映像で放送されるため、大画面でも高画質な映像が愉しめます。ノイズのないCD並みの音も魅力。臨場感たっぷり、ハイクオリティーの放送が味わえます。
※番組によってハイビジョン画質でない放送もあります。
機能2 データ放送で簡単検索
天気予報や交通情報、お料理レシピまで、超便利な情報をリモコン操作ひとつでいつでも見ることができます。今までのように、ニュースやお天気番組を待つ必要がないので時間を有効に使えます。テレビのメーカー、機種によっても異なりますが、事前に自宅の郵便番号など、必要な設定をしておくと、ピンポイントで情報をゲットすることも!
機能3 マルチ編成機能で同時放送
テレビ局がハイビジョン画質から標準画質に切り替えることで、同じチャンネル(占有電波帯域)を使って3つの番組まで同時に放送できます。例えば野球放送が延長になったとき、このマルチ編成機能をテレビ局が使うと、野球放送の続行と予定されている次の番組を並行して放送することができます。どちらの番組を選択するかは、視聴者の自由です。
どちらか選べる
(例)野球中継が延長になった場合 予定通りに次の番組を観る! 継続して野球中継を楽しむ!
まだまだ多彩な機能がいっぱい! 機能4 乗り物やワンセグ(※)でクリア視聴 (※)携帯機器向け地デジ放送
移動中もクリアに映像を受信できるので、近い将来、山手線の中でも野球中継を放送するなんて話も。携帯端末の「ワンセグ」放送は、映像の安定性が高いため、外出先や移動中でも携帯電話でテレビ視聴が現実のものに。楽しみの幅もグッと広がりそう!
機能5 字幕・解説放送でバリアフリー
お年寄りや聴覚に障害のある方も楽しめるように、字幕放送や解説放送が充実。映画ほどスマートなものではありませんが、ニュースやドラマなども字幕のようにキャプション表示が可能になります。この機能は将来的にもっと発展しそうです。
機能6 地域密着型番組
全国一律に放送する衛星放送にはできないのがこの機能。地上デジタル放送は沢山の中継局で電波をつないでいるので、ローカルな話題や地域ごとに開催されるようなイベントなど地域密着型の特色ある番組編成が期待できます。
機能7 双方向機能で番組参加
テレビを電話回線またはインターネット回線につないでしまえば、自宅にいながらにしてテレビのクイズ番組に参加したり、テレビショッピングをすることも! 双方向機能で新しいテレビの世界が始まります。
地デジを観る 買い換えるならこのテレビ
地デジチューナー内蔵のハイビジョン対応テレビであれば、あとは好みの問題です。液晶もプラズマもブラウン管にも、それぞれ特徴があるので、それを踏まえて選びましょう。まず、「液晶」は日中の明るいリビングやキッチンのような場所で見る場合はオススメ。画面も明るいのでドラマやバラエティーなどを見るにはピッタリです。反対に「プラズマ」は画面が光るので、明るいところでの観賞には不向き。照明を落としてじっくり映画を観賞したり、動きのあるスポーツ観戦を愉しみたい人はプラズマがいいでしょう。32型程度までで、特に薄型を希望しない場合は「ブラウン管」がグー。比較的安く、画質は液晶やプラズマ以上!ただ奥行きがあり場所をとるのが難点です。注目はブラウン管の発光原理を薄型大画面にした「SED」。これから登場する新タイプのテレビです。
※ケーブルテレビにご加入の場合、地デジチューナーが内蔵されていないテレビでも、地上デジタル放送をご覧になることができる場合があります。詳細はご加入のケーブルテレビ運営会社にお問合せください。
衛生デジタルではなく地上デジタルである理由
衛星放送は地上の各放送局から地球の外にある放送衛星に信号を送り、放送衛星を中継地として全国に同じ電波を送るという仕組みになっています。地上波では1つの中継地から全国に電波を送ることはできないので、こういった面では衛星放送は優れています。ただし、故障などのことを考えるとバックアップ衛星が必要となり、放送衛星は2つ1組と考えて飛ばさなければならないためコストがかかります。さらに衛星放送は気象の影響を受けやすいなど不安定な面も。地デジは各地域に中継地があるため、地域ならではの情報を放送できるという利点もあります。
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