買掛金とは?売掛金・未払金との違いや仕訳の流れと具体例を解説!

記事公開日:2024年12月24日

最終更新日:2026年1月29日

「買掛金」は、企業の営業活動において欠かせない勘定科目です。買掛金を適切に管理しないと、取引先への未払いが発生するなど、自社の信用に関わる事態を迎えかねません。

この記事では、買掛金の概要に加え、未払金や未払費用との違い、仕訳の流れや具体例、さらに自社の資金繰りを分析するための方法を解説します。

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買掛金とは?

「買掛金」は、商品を製造・販売する目的で原材料を掛取引で仕入れたり、サービスの代金を後日支払うと約束するなどした場合の取引で使われる勘定科目です。いわゆる「ツケ払い」と似た意味合いがあります。

勘定科目では「仕入」に仕訳され、貸借対照表では貸方の「負債の部」のうち「流動負債」に表示されます。「買掛金」の勘定科目を使用してまとめて精算することで、経理業務の負担を軽減できるメリットがあります。

売掛金との違いは?

「買掛金」も「売掛金」も掛取引ではありますが、反対の意味を持ちます。勘定科目としては、商品・サービスの購入時に「買掛金」を、販売・提供時に「売掛金」を使用します。

つまり、「買掛金」は将来的に代金を支払う債務(仕入債務/買掛債務)で、「売掛金」は将来的に代金を受け取る債権(売上債権)を指します。例えば、自社で材料を仕入れた場合、自社に「買掛金」が発生し、取引先には「売掛金」が発生します。

未払金との違いは?

「買掛金」と「未払金」は将来的に代金を支払う債務である点は同じですが、仕入れに関連するかどうかという違いがあります。

「買掛金」は商品や原材料の仕入れで発生した取引における債務を指し、「未払金」は一時的または単発的に発生する、仕入れに関連しない取引における債務を指します。例えば、固定資産や有価証券、外注費などが「未払金」に該当します。

買掛金の仕訳の流れ

「買掛金」は、商取引で日常的に使われる勘定科目です。ここでは、買掛金が生じる掛取引の仕訳について手順を解説します。

  1. 1.商品を注文する
    取引先に商品・サービスを発注します。注文内容の全額が掛取引となることが前提の場合、この段階では商品の引き渡しや代金の支払いはありません。そのため、会計処理は発生しません。
  2. 2.仕入れた時点で買掛金の仕訳を行う
    自社に商品・サービスを仕入れたら、「仕入」と「買掛金」の仕訳を行います。仕入れが完了したという認識をいつの時点とするか、自社であらかじめ決めておくとよいでしょう(例:受領時、検収時など)。
  3. 3.請求書を受け取る
    自社に商品・サービスを仕入れた後、取引先から請求書を送付してもらいます。請求書に明記された期限までに、「買掛金」として処理した未払分を支払いましょう。なお、会計処理は請求書を受け取った時点では発生しません。
  4. 4.商品の代金を支払う
    商品やサービスの代金を支払った時点で「買掛金」は消滅するため、会計処理が必要です。なお、買掛金の支払いは現金または預金から行うのが一般的です。
  5. 5.買掛金の残高を確認する
    最後に買掛金の残高を確認します。自社が支払った金額が取引先からの請求額と相違ないか、自社の買掛金残高が取引先の売掛金残高と相違ないか、仕訳を誤っていないか、念入りにチェックしましょう。
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買掛金の仕訳の具体例

「買掛金」の仕訳は、取引の種類によって異なります。ここでは、事業を運営していく中で想定される仕訳方法や具体例を3つ解説します。

商品を掛けで仕入れた場合

会計処理は取引先から商品・サービスを仕入れた時点で行います。費用に該当する「仕入」は借方に、代金未払分のため負債に該当する「買掛金」は貸方に記載します。

例えば、自社が取引先から11,000円(税込)の原材料を掛取引で仕入れた場合は、「借方:仕入11,000円、貸方:買掛金11,000円」と記帳します。仕訳は下記のようになります。

借方 貸方
仕入 11,000円 買掛金 11,000円

掛仕入の分を支払った場合

会計処理は商品・サービスの代金を支払った時点で行います。例えば、請求書に記載されている期日までに当座預金から代金を支払うと、未払分として計上していた「買掛金」の支払いが完了します。

このとき「買掛金」が消滅するため、「借方:買掛金11,000円、貸方:当座預金11,000円」と仕訳することになります。仕訳は下記のようになります。

借方 貸方
買掛金 11,000円 当座預金 11,000円

掛仕入について約束手形を振り出した場合

約束手形は期日までに代金を支払う約束で振り出す有価証券で、「振り出し」とは約束手形の発行を指します。「買掛金」の支払いでも約束手形を振り出すことがあります。

この場合、「買掛金」が消滅し、支払手形という負債が発生したという会計処理を行うため、「借方:買掛金11,000円、貸方:支払手形11,000円」と仕訳します。仕訳は下記のようになります。

借方 貸方
買掛金 11,000円 支払手形 11,000円

買掛金を管理するポイント

負債である「買掛金」は資金繰りに影響を与えるため、適切に管理する必要があります。ここでは、回転期間と回転率を用いて自社の資金繰りを分析する方法に加え、買掛金元帳の管理方法を説明します。

買掛金の回転期間と回転率

「買掛金」に関連して財務状況を確認・分析するため、回転期間と回転率という指標を使うことがあります。

回転期間は仕入れから支払いまでに要した期間・日数を示し、「買掛(仕入)債務回転期間」とも呼ばれます。回転率は回転期間と同じく「買掛金」の支払状況を示す指標で、「買掛(仕入)回転率」とも呼ばれます。

改めて説明すると、「買掛金」は取引先からの仕入れによって生じた「買掛債務」です。この「買掛債務」を分子とし、仕入れた商品・サービス代金を示す勘定科目「仕入高」を分母にして回転期間を求めます。算出方法は以下の通りです。

  • 年換算で求める場合:買掛債務 ÷ 仕入高(売上原価)
  • 月換算で求める場合:買掛債務÷仕入高(売上原価)÷12ヵ月
  • 日数換算で求める場合:買掛債務÷仕入高(売上原価)÷365日

これにより、掛仕入の支払いが速いか遅いかを把握できます。数値が低ければ支払いが迅速に行われ、数値が高ければ支払いが遅延している状態と解釈できます。
一方、回転率は「仕入高」を分子とし、「買掛債務」を分母にして以下の算出方法で求めます。

仕入高(売上原価)÷ 買掛債務 × 100

これにより、支払いの効率性を把握できます。回転率が低ければ資金繰りに余裕があると解釈でき、回転率が高ければ資金繰りに問題がある可能性があります。

買掛金元帳を仕入先ごとに管理する

「買掛金元帳」とは、取引先ごとの買掛金残高を確認・管理する帳簿です。

「総勘定元帳(主要簿)」は日々発生する取引をすべて記録する帳簿であるのに対し、「買掛金元帳」は日々の取引を勘定科目ごとに記録する「補助簿」です。「買掛金元帳」を作成することで、仕入先(取引先)ごとの買掛金残高や取引内容を確認できます。

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「買掛金」の管理は事業活動において非常に重要です。しかし、取引先が増えるにつれて管理の負担も大きくなり、企業にとっては悩みの種となることもあります。そんなときは、外部サービスの活用を検討するとよいでしょう。

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