ソフトバンクモバイルとのモバイルNFCサービスの実証実験を開始〜 世界初!Android™向けウォレットアプリケーションを搭載 〜
2011年1月19日
オリエントコーポレーション(以下:オリコ、本社:東京都千代田区、社長:西田宜正)は、ソフトバンクモバイル株式会社(以下:ソフトバンクモバイル、本社:東京都港区、社長:孫正義)が2010年12月8日にリリースしたAndroid™2.2※1搭載スマートフォンを用いたNFC※2実証実験に参画し、2011年1月19日よりNFC対応携帯電話を用いたモバイルNFCサービスを開始します。
今回の実証実験は、商用化を意識したモバイルNFCサービスとなっており、通常郵送で送付するダウンロード用のID/パスワードを送付することなく、お客さまが申込み時に予め設定した任意のパスワードをモバイルNFC関連サーバ・システム(TSM)と連携することにより、シームレスなダウンロードが可能となります。TSMは、VisaやMastercardの認定を取得したジェムアルト株式会社(本社:アムステルダム)のシステムを利用し、NFC対応のUSIMカード上にMastercard®PayPass™※3アプリケーションとクレジットカード情報をダウンロードします。認定TSMを利用したダウンロードサービスの提供は、日本初となり、お客さまは、国内・海外のMastercard®PayPass™加盟店において簡単・スピーディに利用できます。
本実証実験では、携帯電話端末上にウォレットを用意し、ショッピングのお支払いの際には、あたかも財布から利用するクレジットカードを選ぶように、クレジットカードの選択を可能としています。このAndroid™向けウォレットアプリケーションの搭載は、世界初の試みとなります。その他、携帯電話の紛失・盗難時におけるPayPass™の再発行やサービス停止についても実現しており、商用に近いモバイルNFCサービスを実現しています。
今回の実証実験への参加を受けてオリコでは、非接触IC決済のセキュリティを向上させています。非接触IC決済を行う際に動的なセキュリティコードを生成し、真正な取引であるかどうかの確認を行います。この動的なセキュリティコードにより、非接触IC決済で懸念されている電波傍受による被害や偽造カードによる不正な取引を防ぐことができ、お客さまは、オリコの発行したPayPass™を利用することにより、世界中のPayPass™加盟店で安心・安全に非接触IC決済を利用することができます。
オリコは、2006年3月よりクレジットカードによるPayPass™の発行を行っていますが、本実験を通してモバイルPayPass™の検証を行うとともに、顧客利便性の優れたモバイルNFCサービスの実現を目指していきます。
実証実験期間 | 2011年1月17日〜2011年3月末まで |
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実証実験場所 | 国内及び海外のMastercard®PayPass™加盟店 |
実証実験の参加者 | 実証実験参加各社の関係者 |
非接触IC | Mastercard® PayPass™ |
- ※1Android™は、Google Inc.の商標または登録商標です。
- ※2NFC(Near Field Communication)とは、13.56MHzの周波数を使用した近距離無線通信の規格でISO(国際標準化機構)によって国際規格化されています。国内では、交通系を中心に普及している「FeliCa」や、海外および国内の住民基本台帳カード、運転免許証などの公共系カードなどで広く普及しているISO14443TypeA/Bと互換性があります。
- ※3Mastercard® PayPass™は、スピーディーな決済が要求されるファーストフードやドラッグストア向けに開発したIC技術を用いた非接触型決済ソリューションで、2010年6月末現在、世界では8,300万枚以上のPayPass™カードが発行されています。利用可能な店舗は24万5千を超え、日本のほか、米国やカナダ、イギリス、フランス、イタリア、スイス、スペイン、中国、韓国、台湾など、36カ国で実証試験や導入が実施されています。