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オリコ、与信審査システムの高度化プロジェクトに「ABeam Cloud」を採用〜 AIツール「HyperCube」を活用した与信審査のさらなる高度化に挑戦 〜

2017年1月27日

株式会社オリエントコーポレーション
アビームコンサルティング株式会社

株式会社オリエントコーポレーション(東京都千代田区、代表取締役社長 河野 雅明、以下 オリコ)と、アビームコンサルティング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 岩澤 俊典、以下 アビームコンサルティング)は、アビームコンサルティングが提供するビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」(※)を採用し、与信審査精度の向上に向けた取り組みを協働で開始いたしました。第1弾として、「ABeam Cloud」で提供されるAIツール「HyperCube」を日本で初めてクレジットの審査分析に活用し、審査システムの高度化・精緻化に取り組んでいきます。

テクノロジーの進化や経済のグローバル化を背景に、消費者の購買行動は日々変化し、また多様化しています。与信審査の精度を高めることは、信販会社にとって事業の継続性向上とサービス・品質向上の両面で重要な役割を担っています。オリコでは、そうした変化にいち早く柔軟に対応するため、これまでも国内外の様々なテクノロジーを活用し、精度の高い与信審査を行う審査システムを構築してまいりました。

今回、数百から数千の多様な項目で構成されるビッグデータの中から、不正な申込みや延滞発生等、分析の対象となる事象との関係性が強い情報の組み合わせを発見し、クレジットの審査基準決定プロセスの刷新に協働で取り組みます。

従来の審査基準決定までのアプローチは、分析担当者が仮説を立案し、統計ツールを用いて過去の取扱実績データから、仮説に誤りがないかを検証したうえで、分析の対象となる事象との関係性の強さが確認できたものを審査基準に採用するプロセスを繰り返す「仮説検証型」でした。

こうした手法は、分析対象となるデータの項目や量が爆発的に肥大化した近年では、容易には適切な解を得ることができず、消費者の生活環境や購買行動の変化に即応した審査基準を定めるうえで時間がかかってしまいます。他方、社内での分析担当者の養成には相応の時間とコストがかかり、審査基準の見直しにかかる工期を短縮しにくい課題が生じていました。

アビームコンサルティングが提供した「HyperCube」は、分析の目標とする延滞発生や不正申込等の事象と関連性が強い情報の組み合わせを探索するAIツールであり、審査基準の立案に活用することで、分析担当者による仮説立案から検証までプロセスを自動化し、審査基準の変更にかかる時間を劇的に短縮したうえ、基準を精緻化することが可能となります。

オリコとアビームコンサルティングは、本プロジェクトを初めとし、今後も協働しながら、審査システムのさらなる高度化に向けた取り組みを継続してまいります。

株式会社オリエントコーポレーションについて

ショッピングクレジットやオートローン、クレジットカード、金融機関の保証業務をコア事業に、EC決済ソリューション、料金収納など多くの事業を展開している1954年創業の信販会社です。
個品割賦事業の安定成長を基盤に、今後拡大が見込める市場を有するカード・融資事業、銀行保証事業、また第四の事業として成長を見込む決済・保証事業において成長エンジンを創出するなど、さまざまな変革に挑戦を続けることで業容および収益の持続的成長を目指してまいります。

アビームコンサルティング株式会社について

アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約4,300名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。