サステナビリティ
当社グループ運営における環境負荷低減に向けて
気候変動による影響や自然資本の保全に関する高まる危機意識を背景に、企業に対する環境関連の対応への要請が急速に高まっています。当社グループの運営における環境負荷低減を推進し、持続可能な経済の実現に貢献することは、当社グループにとりましても重要な社会的責任と認識しております。このため、事業運営における環境負荷を低減し2025年ネットゼロ達成を企図しています。
事業運営の改善による環境負荷低減に向けて
当社グループは持続可能な事業運営実現に向けて移行計画を以下の通り策定しており、環境関連の取組を充実させております。
事業運営の改善:温室効果ガス排出量の抑制とエネルギー使用量の削減
社用車の総台数削減などの見直しやエコカーへの切り替え、再エネ導入、電力等エネルギー使用量削減、ペーパーレス化の推進により、環境負荷を低減しています。
目標(2025年度-2029年度)
社用車の100%エコカー化(EV・FCV・HV・低燃費車両)に向けた切替推進:目標90%
コピー用紙購入量を2024度比15%削減
自社ビル再エネプラン導入比率100%達成
発行物:FSC認証またはPEFC等の環境配慮型の紙使用率100%
文房具・什器等のオフィス用品調達・購入時のエコ意識の浸透率100%
詳細は、移行計画をご確認ください。
省エネ・GHG排出量の削減
電力使用量やGHG排出量の削減のために、社内において、身の回りのできることから取り組んでいます。電力使用量の削減については、「省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)」の特定事業者として、年1%以上の使用量削減を目標として取り組んでいます。また、「埼玉県地球温暖化対策推進条例・目標設定型排出量取引制度」の対象事業所として、エネルギー使用量およびGHG排出量の削減に積極的に取り組んでいます。
再生可能エネルギーの導入、本社ビルの窓への遮光性フィルム貼付や空調負荷抑制、消灯の徹底、自社ビル照明のLEDへの切り替え、事務機器類の省エネモード設定などにより全社における省エネを促進しています。
また、社用車のエコカー化の促進に加え、社用車総台数の削減などによるガソリン使用量の削減や、オンライン営業の推進などによる走行距離の削減にてGHG排出量の削減に努めています。
環境データ
パフォーマンスデータ
環境会計
事業活動における環境負荷の軽減に向けて、環境保全活動の取組を強化していくためのツールとして、環境省「環境会計ガイドライン2005年版」を参考にした環境会計を導入し、環境保全コストとその効果を定量的に把握するよう努めています。
- ■対象期間:
- 2022年度(2022年4月1日~2023年3月31日)
2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)
- ■集計範囲:
- オリエントコーポレーション単体
環境保全コスト(単位:千円)
分類 | 主な取組の内容 | 2022年度 | 2023年度 | 前年増減額 | |||
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投資額 | 費用額 | 投資額 | 費用額 | 投資額 | 費用額 | ||
事業エリア内コスト | 省エネ機器・パソコン等への入替え、廃棄物の処分など | 270,537 | 190,618 | 202,227 | 147,296 | -68,310 | -43,322 |
上・下流コスト | グリーン購入に要した費用 | 0 | 5,066 | 0 | 4,813 | 0 | -253 |
管理活動コスト | 環境情報の開示など | 0 | 38,750 | 0 | 59,750 | 0 | 21,000 |
社会活動コスト | 環境関連の寄付金 | 0 | 18,260 | 0 | 18,817 | 0 | 557 |
合計 | 270,537 | 252,694 | 202,227 | 230,677 | -68,310 | -22,017 |
環境保全効果
分類 | 計測項目 | 単位 | 2022年度 | 2023年度 | 環境保全効果 |
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事業活動に投入する資源 | 都市ガス | 千m³ | 545 | 553 | 8 |
石油ガス | t | 1 | 0 | -1 | |
灯油 | Kl | 2 | 1 | -1 | |
電力 | 千kWh | 20,382 | 19,407 | -975 | |
蒸気 | GJ | 359 | 331 | -28 | |
温水 | GJ | 339 | 239 | -100 | |
冷水 | GJ | 595 | 623 | 28 | |
その他 | GJ | 72 | 71 | -1 | |
エネルギー投入量合計 | 熱量GJ | 226,082 | 194,134 | -31,948 | |
事業活動から排出する環境負荷及び廃棄物 | 温室効果ガス排出量 | t-CO2 | 10,764 | 8,954 | -1,810 |
環境データ
エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)に基づくエネルギー使用量
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 5年度間平均原単位変化 | |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー使用量(kl) | 6,905 | 6,709 | 6,489 | 5,833 | 5,590 | 6,305 |
エネルギーの使用に係る原単位 対前年度比(%) |
97.4 | 100.1 | 98.6 | 91.6 | 96.1 | 96.8 |
低減率(%) | ▲2.6 | 0.1 | ▲1.4 | ▲8.4 | ▲3.9 | ▲3.2 |
集計範囲:麹町本社、本社別館、鶴ヶ島ビル、その他(テナント含む)
埼玉県地球温暖化対策推進条例(目標設定型排出量取引制度:第3計画期間/2020年度~2024年度)
①当社に課せられた義務
基準排出量に対し▲22%削減(削減計画期間における対象拠点でのCO2排出量削減)
対象拠点 | 削減計画期間 | 基準排出量(単位年度) | 削減率 | 単年度排出可能量 |
---|---|---|---|---|
本社別館 | 2020年度~2024年度 | 6,286t | ▲22% | 4,903t (6,286t×▲22%) |
②削減義務に対する実績
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 第3計画期間合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
基準排出量(t) | 6,286 | 6,286 | 6,286 | 6,286 | 25,144 | |
当該年度排出量(t) | 4,980 | 4,963 | 4,277 | 3,986 | 18,206 | |
削減量(t) | 1,306 | 1,323 | 2,009 | 2,300 | 6,938 | |
削減率(%) | ▲20.8 | ▲21.1 | ▲32.0 | ▲36.6 | ▲27.6 |
循環型社会・脱炭素化実現に配慮した資金調達
国内公募形式によるグリーンボンド(無担保普通社債)を発行し、資金調達手段の多様化を進めています。
グリーンボンド発行実績
グリーンボンド概要
第21回無担保社債 | |
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発行日 | 2019年4月12日 |
発行年限 | 5年 |
発行額 | 50億円 |
利率 | 0.50% |
資金使途 | 太陽光発電システム・蓄電池・エコキュートなど省エネ設備の設置に関する工事代金の立て替え(「太陽光リフォームローン」)のために調達した資金のリファイナンス |
取得格付 |
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レポーティング |
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投資表明投資家(五十音順) |
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第31回無担保社債 | |
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発行日 | 2022年1月20日 |
発行年限 | 3年 |
発行額 | 50億円 |
利率 | 0.09% |
資金使途 | 電気自動車(EV)を対象としたオートローンのために調達した資金のリファイナンス |
取得格付 |
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レポーティング |
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投資表明投資家(五十音順) |
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適格性に関する第三者評価(各回号共通)
JCRグリーンボンド評価
本グリーンボンドの適格性については、第三者評価として、株式会社日本格付研究所(JCR)から「JCRグリーンボンド評価」の最上位評価である「Green1」の評価を取得
環境省グリーンボンド発行促進体制整備支援事業
本グリーンボンドに係る第三者評価の取得について、環境省のグリーンボンド発行促進体制整備支援事業の補助金交付対象となっております。
自然資本・生態系等の保全
当社グループは、気候変動に関連する事象以外にも、自然資本、生態系、森林、水などにも関連した依存や影響関係を環境との間で有していると認識しています。お客さま、ビジネスパートナー、そして当社グループ役職員などのあらゆるステークホルダーの生存基盤である自然資本本や生態系などと共存共栄が可能となるよう、継続的に努力をしています。
オリコの森プロジェクト
秩父市が所有する森林の整備活動(植栽、下刈り、間伐など)を通じた森林の再生を図ることで、温室効果ガス排出削減やエネルギー使用量削減などに取り組みます。
本プロジェクトを通じて、長期的に埼玉県の環境保全への貢献をめざすとともに、社員の環境に対する意識の醸成を図ります。