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ETCカードとは?作り方・使い方・メリットや選び方を解説

なるほど豆知識 ETCカードとは?作り方・使い方・メリットや選び方を解説

記事公開日:2020年12月24日
最終更新日:2026年9月3日

国土交通省の公表データ別ウィンドウで開きますによると、全国の主要高速道路6社におけるETC利用率は、2026年5月時点で95.8%です。また、首都高速道路では、2026年4月のETC利用率が初めて99%を超えました。
料金所のETC専用化も進んでいます。首都高速道路は、2026年3月末時点で90箇所、2026年度中に新たに44箇所、累計134箇所の入口をETC専用とする計画を公表しています。ETC専用料金所では、現金やクレジットカード、ETCカードの手渡しによる通常の支払いができないため、高速道路を利用する方にとって、ETCカードとETC車載器を準備する必要性が高まっています。
この記事では、ETCカードの種類や作り方、利用に必要な準備、使い方、割引・ポイントサービス、選び方、注意点を解説します。オリコでETCカードを申し込む方法も紹介するため、これからETCカードを作る方は参考にしてください。

ETCカードとは

ETCカードとは、高速道路や有料道路の通行料金をキャッシュレスで支払うためのICカードです。セットアップ済みのETC車載器にETCカードを挿入すると、料金所のアンテナと車載器が無線通信を行い、通行料金が自動的に精算されます。入口で通行券を受け取ったり、出口で現金を支払ったりする必要がありません。
ただし、ETCレーンを高速で通過できるわけではありません。開閉バーが上がらない場合にも安全に停止できるよう、時速20km以下まで減速し、前方車両との車間距離を確保して通行します。
ETCカードだけを持っていても、ETCレーンを無線走行することはできません。車両にETC車載器を取り付け、車両情報を登録する「セットアップ」を行ったうえで、ETCカードを正しく挿入する必要があります。
ETCカードは、原則として有料道路の通行料金を支払うためのカードであり、一般的なクレジットカードのように店舗での買い物には利用できません。ただし、ETCXやETCGOなどのETC多目的利用サービスを利用すると、対象となる駐車場やガソリンスタンド、ドライブスルーなどで決済できる場合があります。

車載器がない場合でもETCカードで支払える?

一般レーンまたはETC/一般レーンで係員にETCカードを手渡すことで、ETCカードで精算できる料金所があります。ただし、ETC無線走行を条件とする割引(深夜割引など)は適用されません。また、ETC専用料金所では、現金やクレジットカード、ETCカードの手渡しによる通常の支払いはできません。

ETCカードの種類と違い

ETCカードには、主に以下の3種類があります。

  • クレジットカードに付帯して発行されるETCカード
  • クレジットカードを必要としないETCカード
  • 大口・多頻度利用の事業者・法人向けを前提としたETCカード

それぞれの主な違いは、以下のとおりです。

左右にスワイプ可能です

比較項目 クレジットカード付帯のETCカード クレジットカード不要のETCカード 事業者・法人向けETCカード
発行元 クレジットカード会社 高速道路会社6社 NEXCO東日本・中日本・西日本
クレジットカード 原則として必要 不要 不要
主な費用 年会費・発行手数料は発行会社やカードにより異なる 年会費1,257円(税込)とデポジットが必要 NEXCOとの直接契約では、カード貸与時と毎年4月1日時点で、カード1枚につき629円(税込)の取扱手数料が必要。保証金などの条件もある
ポイント・割引 ETCマイレージサービスを利用できるほか、クレジットカードのポイントが付与される場合がある ETCマイレージサービスを利用できる ETCマイレージサービスには登録できないが、大口・多頻度割引の対象となる場合がある
主な対象者 個人・法人 クレジットカードを作らずにETCを利用したい方 高速道路を大口・多頻度で利用する事業者・法人
  • 金額・条件は2026年7月時点の情報です。

クレジットカード付帯のETCカード

クレジットカード会社が発行するETCカードです。通行料金は、付帯元となるクレジットカードの利用代金とあわせて後日請求されます。
すでに対象のクレジットカードを持っている場合は、カード会社の会員向けWebサービスやアプリなどから追加で申し込めます。新しくクレジットカードを作る場合は、クレジットカードとETCカードを同時に申し込めることもあります。
ETCカードの年会費、発行手数料、再発行手数料、ポイント付与の有無は、カード会社やクレジットカードの種類によって異なります。

クレジットカード不要のETCカード

高速道路会社6社が共同で発行しており、「ETCパーソナルカード」という商品名称が用いられます。クレジットカード契約は必要ありませんが、申込書の記載内容に基づく利用申込審査があります。発行にあたっては、年会費の支払いとデポジットの預託が必要です。
デポジットは、月あたりの有料道路利用見込額の4ヵ月分を基本として設定されます。最低額は3,000円です。
デポジットは通行料金の前払金ではないため、毎月の支払いには充当できません。未決済残高が預託したデポジット額を超えると、ETCパーソナルカードが一時的に利用停止となり、ETCレーンの開閉バーが開かなくなります。
年会費は1,257円(税込)で、利用の有無にかかわらず、1年に1回請求されます。解約時には、未払いの通行料金などを精算したうえで、デポジットが返還されます。

専門家のワンポイントアドバイス

飯田氏:
ETCパーソナルカードは、クレジットカードを作らずにETCを利用したい方に向いています。一方で、毎年の年会費とデポジットが必要です。デポジットは最終的に返還される保証金ですが、預託中は自由に使えません。クレジットカードを持たないことを優先するのか、年会費や預託する資金を抑えることを優先するのかを整理して選びましょう。

事業者・法人向けのETCカード

高速道路を大口・多頻度で利用する事業者・法人を対象としたカードで、「ETCコーポレートカード」という商品名称が用いられます。申込方法には、NEXCO東日本・中日本・西日本へ直接申し込む方法と、事業協同組合を通じて申し込む方法があります。
NEXCOとの直接契約では、2026年7月時点ではカードの貸与時にカード1枚につき629円(税込)の取扱手数料がかかります。また、毎年4月1日時点で貸与されているカードについても、1枚につき629円(税込)の取扱手数料がかかります。このほか、所定の保証金が必要です。

事業協同組合を通じて申し込む場合は、組合ごとに出資金や手数料などの条件が異なります。
ETCコーポレートカードは登録車両ごとに発行されるため、1枚のカードを複数の車両で使い回すことはできません。

ETCカードの作り方

ETCカードの作り方は、カードの種類によって異なります。本記事では、クレジットカードに付帯するETCカードの作り方を中心に解説します。

クレジットカード付帯のETCカードを作る方法

主に以下の2つの申込方法があります。

  • 新しくクレジットカードを申し込む際に、ETCカードも同時に申し込む
  • すでに持っているクレジットカードに、ETCカードを追加で申し込む

新しくクレジットカードを申し込む場合は、クレジットカード会社による入会審査があります。なお、入会と同時にETCカードを申込みしてもETCカードがクレジットカードと別便で届くことがあります。
すでにクレジットカードを持っている場合は、対象カードがETCカードの追加発行に対応しているか、会員ページなどで確認しましょう。一部の商品では、ETCカードの同時申込や追加発行に対応していない場合があります。また、クレジットカード会社が発行するETCカードは、付帯元となるクレジットカードとの契約を前提としているため、ETCカードだけを単体で申し込むことはできません。
オリコのクレジットカードに付帯するETCカードについては、以下のページをご覧ください。

その他のETCカード作成方法

ETCパーソナルカードは、公式サイトの申込書作成フォームから印刷した申込書に必要事項を記入し、ETCパーソナルカード事務局へ郵送することで申し込み手続きができます。

ETCコーポレートカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本へ直接申し込むか、事業協同組合を通じて申し込みます。

特別な事情がなければ、クレジットカードにETCカードを付帯させる方法が簡単です。

オリコでETCカードを作るには?

オリコETCカードは、オリコ発行の対象クレジットカードに付帯して発行されます。オリコETCカードの年会費と発行手数料は無料です。
ただし、付帯元となるオリコカードの年会費は商品によって異なります。ETCカード本体の費用だけでなく、クレジットカード本体の年会費も確認しましょう。
オリコでは、1枚のクレジットカードにつき、1枚のETCカードを発行できます。

すでにオリコカードを持っている方

すでに対象のオリコカードを持っている方は、会員Webサービス「eオリコ」から申し込めます。

  1. eオリコにログインする
  2. 「各種サービス申込」を選択する
  3. 「ETCカードのお申込み」から手続きを進める

eオリコを初めて利用する方は、事前に無料の利用登録が必要です。
オリコカードをすでに持っている方がETCカードを追加で申し込んだ場合、到着までの目安は1週間~2週間前後です。郵便事情などによって遅れる場合があるため、利用予定日が決まっている場合は早めに申し込みましょう。

ETCカードお申込みの流れ
「eオリコ」にログイン→「各種サービス申込」→「ETCカードのお申込み」

オリコカードを持っていない方

オリコカードを持っていない方は、新しくオリコカードを申し込む際に、申込画面で「ETC申込する」を選択すると、クレジットカードとオリコETCカードを同時に申し込めます。一部、ETCカードの同時申込に対応していないクレジットカードがあります。その場合は、クレジットカードを受け取ったあと、eオリコからETCカードを追加で申し込みます。クレジットカードとETCカードは、別々に届く場合があります。また、同時申込時の到着時期は、対象カード、審査状況、申込方法、郵便事情などによって異なります。

専門家のワンポイントアドバイス

飯田氏:
旅行や帰省、レンタカーの利用予定が決まっている場合は、予約をした段階でETCカードの有効期限や発行状況を確認しましょう。
ETCカードが間に合わなければ、予定していたETC割引を利用できない可能性があります。ただし、ETC割引には対象道路、曜日、時間帯、車種などの条件があるため、カードを持っているだけで必ず適用されるわけではありません。
自家用車にETC車載器がない場合は、車載器の購入、取付け、セットアップに必要な期間も含めて準備することが大切です。

家族会員の方

オリコでは、家族カード1枚につきオリコETCカードを1枚発行できます。
家族カードの対象は、本人会員と生計をともにする18歳以上の配偶者(別姓・同性パートナーを含む)、両親、子です。カードによっては、家族カードを取り扱っていない場合があります。
家族会員のETCカードは、eオリコから申込書を資料請求し、所定の方法で申し込みます。
家族カードの利用可能枠は、本人会員の利用可能枠の範囲内です。家族カードとETCカードの利用代金は、本人会員の口座からまとめて引き落とされます。

オリコビジネスカード会員の方

オリコビジネスカード会員は、個人向けオリコカードのようにeオリコからETCカードを申し込むことはできません。
オリコカードセンターへ連絡し、ETCカード入会申込書を請求して手続きします。

ETCカードを利用するために必要な準備

ETCレーンを無線走行するには、以下の準備が必要です。

  1. ETCカードを用意する
  2. ETC車載器を購入する
  3. ETC車載器を車両へ取り付ける
  4. ETC車載器をセットアップする
  5. ETCカードを車載器へ正しく挿入する

ETC車載器をセットアップする

セットアップとは、車検証に記載されている車両情報をETC車載器へ登録し、ETCを利用できる状態にする作業です。車種に応じた通行料金を正しく計算するために必要となります。
セットアップは、登録されたセットアップ店で行います。通信販売やインターネットで車載器を購入した場合も、対応するカー用品店や自動車販売店などへ取付けとセットアップを依頼する必要があります。
以下のように車両情報が変わった場合は、再セットアップが必要です。

  • 車両のナンバープレートを変更した場合
  • ETC車載器を別の車両へ付け替えた場合
  • 中古車を購入し、登録されている車両情報が変わった場合
  • けん引装置の追加など、車検証に記載された車両情報が変わった場合

ETC車載器のセキュリティ規格を確認する

ETCのセキュリティ規格変更により、一部の旧セキュリティ規格のETC車載器は、今後使用できなくなる予定です。具体的な変更時期は未定であり、セキュリティ上の問題が発生した場合は、変更時期が早まる可能性があります。
車載器管理番号や識別マーク、セットアップ証明書などで確認できます(車載器管理番号の先頭が「1」の場合は新セキュリティ規格、「0」の場合は旧セキュリティ規格)。
中古車や中古のETC車載器を購入する場合は、車載器管理番号や識別マークを確認しましょう。
なお、「ETCかETC2.0か」という車載器の種類と、「新セキュリティ規格か旧セキュリティ規格か」は別の区分です。ETC2.0車載器であっても、すべてが新セキュリティ規格に対応しているとは限りません。

ETC2.0を利用する場合もETCカードは共通

ETC2.0は、広域的な道路交通情報や安全運転支援情報などを受信できるサービスです。
ETC2.0サービスを利用するには、ETC2.0対応車載器が必要です。ただし、ETC2.0専用のETCカードを新たに作る必要はなく、通常のETCカードを利用できます。

バイクには二輪車用のETC車載器が必要

ETCカード自体は、四輪車と二輪車で共通して利用できます。
ただし、バイクでETCを利用する場合は、二輪車用として設計されたETC車載器を取り付け、セットアップする必要があります。四輪車用の車載器を二輪車へ流用することはできません。

参考:ETC総合情報ポータルサイト「セットアップ」「再セットアップ」「セキュリティ規格の変更」「二輪車ETC」別ウィンドウで開きます

ETCカードの使い方・お支払方法

出発前にETCカードを正しい向きで車載器へ挿入し、ランプや音声案内で正常に読み取られていることを確認します。
ETCレーンへ進入する際は、時速20km以下まで減速し、前方車両との車間距離を確保してください。開閉バーが上がらない場合にも安全に停止できる速度で進入し、バーが上がったことを確認して通過します。
有料道路の入口から出口までは、同じETCカードを使用してください。途中でカードを差し替えると、通行記録を正しく処理できない場合があります。

ETCカードの支払方法

ETCカードの利用代金は、付帯元となるクレジットカードの利用代金とあわせて請求されます。支払日は、クレジットカード会社やカードによって異なります。オリコの場合利用月の翌月27日に指定口座から引き落とされます。27日が金融機関休業日の場合は、翌営業日となります。

1枚のETCカードを複数の車で使える

ETCカードは、セットアップ済みのETC車載器が搭載された車両であれば、複数の車両で利用できます。

そのため、レンタカーやカーシェア、借りた車などでも、自分名義のETCカードを利用できます。通行料金は、ETCカードの名義人に請求されます。
ただし、ETCコーポレートカードは登録車両ごとに発行されるため、登録車両以外で使い回すことはできません。
ETCカードは、発行会社の会員規約やETCカード特約に従い、名義人本人が管理・利用してください。

開閉バーが上がらなかった場合

ETCカードの挿し忘れ、有効期限切れ、車載器や料金所設備の不具合などにより、開閉バーが上がらない場合があります。
バーが上がらなかった場合は、無理に通過したり、バックしたりせず、その場で停止してください。ハザードランプを点灯し、インターホンや係員の案内に従いましょう。

ETC専用料金所へ誤って進入した場合

ETC車載器を搭載していない車両や、ETCカードを挿入していない車両がETC専用料金所へ誤進入した場合も、バックやUターンはしないでください。
「ETC/サポート」または「サポート」と表示されたレーンで一旦停止し、インターホンを使って係員の指示に従います。

ETCカードを利用するメリット

ETCカードを利用する主なメリットは、以下のとおりです。

  • 料金所で通行券や現金を受け渡す手間を減らせる
  • ETC専用料金所を利用できる
  • スマートICを利用できる
  • 条件を満たすと、深夜割引や休日割引などを利用できる
  • ETCマイレージサービスでポイントをためられる
  • クレジットカード付帯のETCカードでは、カード会社のポイントも付く場合がある
  • ETC利用照会サービスで利用明細や利用証明書を確認できる
  • ETCXなどのETC多目的利用サービスを利用できる場合がある

ETCマイレージとクレジットカードのポイントを併用できる

ETCマイレージサービスのポイントと、クレジットカード会社のポイントは、別のポイントサービスです。
ETCマイレージサービスに登録したETCカードで対象道路を利用すると、通行料金に応じてポイントが付与されます。たまったポイントは還元額へ交換し、対象道路の通行料金に充当できます。
クレジットカード付帯のETCカードでは、ETC利用分が付帯元クレジットカードのポイント付与対象となる場合があります。ポイント付与の有無や還元率は、カードによって異なります。
オリコETCカードの利用分も、付帯元となるオリコカードのポイント制度に応じてポイントがたまります。

ETC利用照会サービスで明細を確認できる

ETC利用照会サービスへ登録すると、ETCの利用明細を確認したり、利用証明書を発行したりできます。仕事で高速道路を利用した場合の経費精算にも活用できます。
登録時には、ETCカード番号、車両番号、車載器管理番号、過去の利用年月日などが必要です。

ETCXなどのETC多目的利用サービスを利用できる

オリコETCカードは、ETCXやETCGOなどのETC多目的利用サービスに対応しています。
ETCXは、対象となる駐車場、ガソリンスタンド、ドライブスルーなどで、ETCカードを使って支払えるキャッシュレス決済サービスです。
利用するには、対応するクレジットカードとETCカードを使った事前登録が必要です。高速道路のETCとは異なり、ETCXの利用時には所定の位置で一旦停止し、決済完了を確認します。
対応カードや利用条件、対象施設は、各サービスの公式サイトで確認してください。

ETCカードで使える割引・ポイントサービス

ETCカードで利用できる主な割引・ポイントサービスには、以下があります。

  • 深夜割引
  • 休日割引
  • 平日朝夕割引
  • ETC2.0を対象とした割引・優遇措置
  • 障がい者割引
  • 周遊パスなどの企画割引
  • ETCマイレージサービス

対象道路、車種、曜日、時間帯、事前登録の要否などは、制度によって異なります。ETCカードを持っているだけで、すべての割引が自動的に適用されるわけではありません。

休日割引には適用除外日がある

休日割引は、対象となる地方部の高速道路を土日・祝日に利用した場合に適用される割引です。
ただし、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、シルバーウイークなど交通混雑期には適用除外日が設けられる場合があります。
すべての高速道路や車種が対象となるわけではないため、利用前にNEXCO各社の公式情報を確認しましょう。

平日朝夕割引には事前登録が必要

平日朝夕割引を利用するには、ETCマイレージサービスへの事前登録が必要です。
対象時間帯、対象道路、月間の利用回数などの条件を満たすと、割引相当額が後日還元されます。

ETCマイレージサービス

ETCマイレージサービスの主な内容は、以下のとおりです。

項目 内容
登録料・年会費 無料
ポイント付与 登録したETCカードで対象道路をETC無線走行すると、支払額に応じて付与
ポイントの使い道 還元額へ交換し、対象道路の通行料金に充当
有効期限 ポイントが付与された年度の翌年度末まで
注意点 ポイント付与率や交換単位は道路事業者ごとに異なり、異なる道路事業者間や異なるカード間では合算できない

ETCマイレージサービスは、インターネットによる登録が完了した当日の走行分からポイント付与の対象となります。
ポイントは道路事業者ごと、登録したETCカードごとに管理されます。自動還元サービスを設定していても、所定の自動交換単位に達していないポイントは自動交換されず、有効期限を迎えると失効します。

専門家のワンポイントアドバイス

飯田氏:
複数のETCカードへ利用を分散すると、カードごとのポイントが交換単位までたまりにくくなる場合があります。
日常的に使うETCカードを整理し、自動還元サービスを設定したうえで、定期的にポイント残高と有効期限を確認しましょう。自動還元を設定していても、交換単位に届かなければ自動的には還元されません。ポイント管理を記憶だけに頼らず、設定と定期確認を組み合わせることが大切です。

深夜割引は制度の見直しが予定されている

NEXCO東日本・中日本・西日本では、深夜割引の制度見直しに向けたシステム整備を進めています。
見直し後は、以下の変更が予定されています。

  • 割引対象時間帯を22時~翌5時へ拡大する
  • 対象時間帯に走行した分を原則3割引とする
  • 22時台に高速道路を流出した場合は、22時台の走行分を2割引とする激変緩和措置を設ける
  • 割引を後日還元型へ変更する
  • 割引対象距離に上限を設ける

ETCカードで見直し後の深夜割引を利用する場合は、ETCマイレージサービスへの事前登録が必要となる予定です。
ETCコーポレートカードは、同カードによる対象走行が後日還元の対象となります。
2026年7月時点では、見直し後の深夜割引の具体的な運用開始時期は決まっていません。開始時期は、システムの動作確認や検証作業の状況を踏まえて、NEXCO各社から改めて公表される予定です。

ETCカードの選び方

ETCカードを選ぶ際は、以下の項目を比較しましょう。

  • ETCカードの年会費・発行手数料・再発行手数料
  • 付帯元となるクレジットカードの年会費
  • ETC利用分がクレジットカードのポイント付与対象になるか
  • ポイント還元率とポイントの使い道
  • 発行までの期間
  • 家族カードにもETCカードを発行できるか
  • ロードサービスなど、車移動と相性のよい付帯サービス
  • クレジットカードを作らずにETCを利用したいか

ETCカードとクレジットカードの費用を合計する

ETCカードの年会費が無料でも、付帯元となるクレジットカードに年会費がかかる場合があります。
また、ETCカードの年会費が「条件付きで無料」となっており、前年にETC利用実績がない場合は年会費が発生するカードもあります。
ETCカードだけでなく、クレジットカード本体の年会費、発行手数料、再発行手数料を含めた総保有コストで比較しましょう。

専門家のワンポイントアドバイス

飯田氏:
利用実績を条件として年会費が無料になるカードは、生活環境が変わり、車に乗る機会が減った年に条件を満たせない可能性があります。
「年間にかかる費用」「ポイント還元率」「必要な付帯サービス」の3つに優先順位を付けると、自分に合うカードを選びやすくなります。わずかな還元率の差だけでなく、長期的に無理なく保有できるかも確認しましょう。

オリコETCカードと組み合わせるカードの例

オリコETCカードの年会費と発行手数料は無料ですが、付帯元となるオリコカードの年会費やポイント、付帯サービスは商品によって異なります。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINTは年会費無料で、カードショッピング100円につき1オリコポイントがたまり、基本ポイント還元率は1.0%です。オリコETCカードの利用分もポイント付与の対象となります。
クレジットカード本体とETCカードの保有費用を抑えながら、ポイントをためたい方に向いています。

ドライバーズアシストUPty

ドライバーズアシストUPtyは、ロードサービスとホームサービスが付帯したリボ払い専用カードです。
年会費は初年度無料、次年度以降2,750円(税込)です。車の故障や住まいのトラブルに備えたい方に向いています。
リボ払い専用カードのため、申込前に毎月の返済額、手数料、返済方式を確認してください。

ライダーズアシストUPty

ライダーズアシストUPtyは、二輪車向けロードサービスが付帯したリボ払い専用カードです。
年会費は初年度無料、次年度以降2,750円(税込)です。バイクの故障やトラブルに備えたい方に向いています。
こちらもリボ払い専用カードのため、申込前に毎月の返済額、手数料、返済方式を確認してください。

ETCカードを使うときの注意点

ETCカードを安全に利用するため、以下の点に注意しましょう。

  • 出発前にETCカードの有効期限を確認する
  • 正しい向きで車載器へ挿入し、読み取り完了を確認する
  • 車を離れる際は、ETCカードを車載器から抜いて持ち出す
  • 高温になる車内へETCカードを放置しない
  • カード発行会社の規約に従い、名義人本人が管理・利用する
  • 紛失・盗難・破損時は、速やかにカード発行元へ連絡する
  • 更新カードが届いたら、新しいカードへ差し替える

車内への放置を避ける

ETCカードを高温になる車内へ放置すると、カードが変形したり、ICチップが故障したりするおそれがあります。
また、車載器へ挿したままにすると、車上荒らしやカード盗難のリスクが高まります。車から離れる際は、ETCカードを抜いて持ち出しましょう。

専門家のワンポイントアドバイス

飯田氏:
ETCカードの紛失や盗難に気付いた場合は、速やかに発行元へ連絡することが重要です。不正利用に対する補償の範囲や条件は、カード発行会社によって異なります。
「車を離れるときはETCカードを抜く」「月に1回は利用明細を確認する」という2つを習慣にしましょう。身に覚えのない利用や、有効期限の見落としを早期に発見しやすくなります。

オリコのETCカードは利用がないと更新されない場合がある

オリコでは、一定期間利用のないETCカードは更新対象外となり、新しいETCカードが発行されない場合があります。
これは、すべてのETCカードに共通するルールではなく、オリコETCカードの更新条件です。
利用頻度が低い方は、旅行や帰省の前に以下を確認しましょう。

  • ETCカードの有効期限が切れていないか
  • 更新カードが届いていないか
  • 車載器がETCカードを正常に読み取っているか
  • カードが利用停止状態になっていないか

ETCカードに関するよくある質問

クレジットカードなしでETCカードを作れますか?

ETCパーソナルカードであれば、クレジットカードなしでも申し込めます。
年会費1,257円(税込)とデポジットが必要です。デポジットの最低額は3,000円で、利用見込額に応じたデポジットの預託が必要です。
クレジットカード会社が行う与信審査はありませんが、申込書の記載内容に基づく利用申込審査があります。また、口座振替の設定について、金融機関による審査が行われます。

オリコETCカードは発行までどれくらいかかりますか?

すでに対象のオリコカードを持っている方は、ETCカードの申込みから1週間~2週間前後が目安です。
オリコカードを持っていない方は、クレジットカードの新規申込時にETCカードを同時申込できます。ただし、同時申込時の具体的な到着日数は、対象カード、審査状況、申込方法、郵便事情などによって異なります。
一部のカードは同時申込に対応していないため、クレジットカード到着後にeオリコからETCカードを追加で申し込みます。

学生でもETCカードを作れますか?

学生でも、申込条件を満たすクレジットカードを保有していれば、対象となるETCカードを申し込めます。
クレジットカードの申込資格や審査基準は、カード会社や商品によって異なります。
本人名義のクレジットカードを申し込まない場合でも、対象となる家族カードを発行できれば、家族会員名義のETCカードを申し込める場合があります。

1枚のETCカードを複数の車で使えますか?

ETCカードは、セットアップ済みのETC車載器が搭載された車両であれば、複数の車で利用できます。
自家用車だけでなく、レンタカー、カーシェア、借りた車でも、自分名義のETCカードを利用できます。
ただし、ETCコーポレートカードは登録車両ごとに発行されるため、登録車両以外で使い回すことはできません。

家族でETCカードを共有できますか?

ETCカードは、カード発行会社の会員規約やETCカード特約に従い、名義人本人が管理・利用する必要があります。
オリコカードは、家族を含む本人以外への貸し借りが認められていません。家族がそれぞれETCカードを利用する場合は、利用する方の名義で家族カードとETCカードを発行しましょう。
オリコでは、家族カード1枚につきETCカードを1枚発行できます。

バイクでもETCカードを使えますか?

利用できます。ETCカード自体は、四輪車と二輪車で共通です。
ただし、バイクには二輪車用のETC車載器を取り付け、セットアップする必要があります。

ETCカードとETC2.0の違いは何ですか?

ETC2.0は、道路交通情報や安全運転支援情報などを提供する車載器・通信サービスの仕組みであり、ETCカードの種類ではありません。
ETC2.0サービスを利用するにはETC2.0対応車載器が必要ですが、ETC2.0専用のETCカードを作る必要はありません。通常のETCカードを利用できます。

ETCXとは何ですか?

ETCXは、対象となる駐車場、ガソリンスタンド、ドライブスルーなどで、ETCカードを使って支払えるサービスです。
利用には、対応するクレジットカードとETCカードを使った事前登録が必要です。高速道路のETCとは異なり、決済時には所定の位置で一旦停止する必要があります。

深夜割引はいつから変わりますか?

2026年7月時点では、見直し後の深夜割引の具体的な運用開始時期は決まっていません。
NEXCO各社はシステムの動作確認・検証を進めており、開始時期は改めて公表される予定です。

ETC専用の入口へ現金車で入れますか?

ETC専用料金所では、現金やクレジットカード、ETCカードの手渡しによる通常の支払いはできません。
誤って進入した場合は、バックやUターンをせず、「ETC/サポート」または「サポート」と表示されたレーンで停止し、係員の指示に従ってください。

まとめ

ETCカードは、高速道路や有料道路の通行料金を精算するためのICカードです。ETCレーンを無線走行するには、ETCカードだけでなく、車両へ取り付けてセットアップしたETC車載器が必要です。
ETCカードには、クレジットカードに付帯するETCカード、クレジットカードを作らずに申し込めるETCパーソナルカード、大口・多頻度で高速道路を利用する法人・個人事業主向けのETCコーポレートカードがあります。
それぞれ費用、申込方法、利用条件、ポイント、割引が異なるため、自分の利用目的に合わせて選びましょう。
オリコETCカードは、年会費と発行手数料が無料です。すでに対象のオリコカードを持っている方は、eオリコから申し込めます。

オリコカードを持っていない方は、対象のクレジットカードを新規申込する際に、オリコETCカードも同時に申し込めます。
Orico Card THE POINTは、クレジットカード本体の年会費が無料で、カードショッピング100円につき1オリコポイントがたまります。ETCカードの利用分もポイント付与の対象です。
オリコのカード一覧から利用目的に合うカードを選び、新規申込時にオリコETCカードを同時にお申し込みください。

監修者プロフィール:飯田 道子(いいだ みちこ)

ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、海外生活ジャーナリスト。ファイナンシャルプランニングオフィスParadise Wave(パラダイスウエーブ)代表。
静岡銀行勤務を経て、1996年FP資格を取得。独立系FPの草分けとして公的機関での相談業務や大学での学生向けセミナーなどに従事。併せてマネー誌への執筆、新聞連載などを開始、現在のFP相談業務やセミナー講師、執筆活動の礎を築く。証券外務員Ⅱ種、宅地建物取引士、整理収納アドバイザー1級ほか多数の資格も保有。日本FP(ファイナンシャル・プランナーズ)協会会員所属。

  • 弊社が監修を依頼した外部のファイナンシャルプランナーです。記事中の意見や見解は、監修者によるものであり、弊社の公式な意見や立場を表明するものではありません。

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