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クレジットカードの読み取りエラーは磁気不良が原因?よくある原因と対処法

なるほど豆知識 クレジットカードの読み取りエラーは磁気不良が原因?よくある原因と対処法

記事公開日:2020年04月27日
最終更新日:2024年03月24日

クレジットカードで決済をするときに、突然エラーが起こった経験はありませんか?「お店でカードが使えません」といわれたらドキッとしてしまいますよね。中には、クレジットカードの故障や磁気不良を疑う方もいらっしゃるかも知れません。しかし、クレジットカードカードでエラーが出る原因は様々あり、一概に故障や磁気不良などと断定することはできません。
なお、現在のクレジットカードはICチップを搭載しているものが主流であり、ショッピング利用において磁気不良はほとんど起こらない状況になっています。今回は、そういった実態も含め、クレジットカードのよくあるエラーの原因や、磁気不良についての解説を行っていきます。

クレジットカードが使えない?よくある5つのパターン

クレジットカードの決済エラーが発生した場合、クレジットカードの磁気不良を疑う方もいるかと思います。しかし、クレジットカード決済がうまくいかない原因は、磁気不良と断定するのは早計です。クレジットカードは、様々な原因で利用できない状態になることがあります。まずは、どのような原因があるかを探っていくために、よくある5つのパターンについて解説します。

有効期限切れ

意外とよくある原因の1つが、クレジットカードの有効期限切れです。
クレジットカードには有効期限が設けられており、期限を過ぎるとそのクレジットカードは使えなくなってしまいます。基本的には、有効期限が来る前にクレジットカード会社から新しいクレジットカード(更新カード)が郵送されます。対策としては、更新カードが届いたらこれまで使用していたクレジットカードは細かく裁断のうえ破棄し、以降は更新カードを利用しましょう。

オリコでは、有効期限月の10日頃に新しいクレジットカードをお届けします。なお、新しいクレジットカードのお届け先は、有効期限前月10日時点でオリコに登録の住所となります。引越しなどにより現在の住所が変更になっている場合は、クレジットカードの有効期限月2ヵ月前までに、住所変更のお手続きをお願いいたします。

ご利用可能枠に達してしまった

クレジットカードが使えない原因として「ご利用可能枠に達してしまった」ということもよくあるケースです。クレジットカードには、ご利用の上限(ご利用可能枠)が設けられています。クレジットカードの商品性や、クレジットカードお申込み時の審査によって上限の設定が変わるため、ご自身がお使いのクレジットカードの上限を把握しておく必要があります。

例えば、冠婚葬祭やその他行事が続き、連続してクレジットカードを使った場合や、いつもは買わないような高額商品を購入する際に使った場合などが挙げられます。このように「上限の把握不足と不意な出費が続いたことと重なり、気づかぬうちにご利用可能枠に達してしまっていた」ということも原因の1つとなっています。

また、対策の1つにご利用可能枠の増枠を申請することが挙げられます。オリコの場合はeオリコでお手続きが可能です。詳しくは以下参照ください。

ご利用可能枠の変更

お支払いの遅延がある

クレジットカード会社からの請求が届いているのにもかかわらず、お支払いに不足があり遅延してしまえば、一時的にクレジットカード利用が停止されることもあります。口座振替をしている場合は、口座残高を確認するのを忘れ、残高不足になっていたというケースもよくある原因の1つです。

遅延が発生すると、クレジットカードが利用できないだけでなく信用情報にも影響するため、事前の口座残高確認が大切です。仮に、このケースに該当する場合は早急にクレジットカード会社からの通知の確認や連絡することをおすすめします。

第三者による不正利用の疑いがある

第三者に不正利用された疑いがありクレジットカード会社が利用停止している可能性も考えられます。

普段とは異なるような高額利用や突然の海外利用など不正利用が疑われる利用が検知されると、利用者を守るためのセキュリティ機能として、一時的に利用停止されることがあります。

オリコでも不正検知システムを導入しており、モニタリングにおいて、お客さまのカードのご利用が過去の不正利用のパターンと類似した場合や、第三者利用の可能性があると判断した場合には、お取引を保留させていただく場合があります。

オリコの不正検知システムについて

店舗の読み込み端末の故障

店舗で使用している読み込み端末が不具合を起こしている可能性も否定できません。クレジットカードを複数持っており、どのカードを使ってもエラーが出る場合は、店舗側の端末に問題がある可能性が考えられます。無線で通信して決済を行うタイプもあるため、通信状況の不具合が原因となることもあります。

原因を特定する3つのチェックポイント

前述の5つの可能性を踏まえたうえで、「ICチップ」「ご利用可能枠」「エラーコード」の3つのポイントを確認すれば原因の特定に近づきます。ここからは、3つのチェック方法を試して、考えられる原因を絞っていきましょう。

磁気ストライプとICチップの確認

現在発行されているクレジットカードは原則磁気ストライプとICチップが施されています。

クレジットカードに施されている磁気ストライプとICチップの箇所

前提として、クレジットカードにICチップが搭載されていて、決済端末がICに対応している場合、磁気取引ではなくIC決済で取引を行うことになっています。磁気ストライプとICチップではICチップの方がセキュリティ面に優れており、偽造カードを作られてしまうリスクが低いため割賦販売法等でIC決済を行うように定められています。

なお、日本のクレジットカードでは、ショッピング取引で利用される磁気とキャッシングで利用される磁気の規格が異なっています。ショッピング取引で利用される磁気に関しては国際規格であり、磁気不良はほとんど発生しません(JCB・Mastercard・Visaなど国際カードの場合)。
磁気不良が起こるのは、法人向けやオリジナルカードなどICチップ非搭載の国内専用カードや、ATMでのキャッシング利用など、日本独自規格の磁気を取り扱う場合が主なケースであると考えられます。
上記を踏まえると、通常のショッピング取引におけるエラーの要因として、「磁気不良」の可能性は低くなっていると言えるでしょう。

もし、まだICチップ非搭載のクレジットカードを使っている場合は、カードを再発行し、ICチップ搭載のものに変更をおすすめ致します。
また、お店側の読み込み端末が不良を起こしている可能性や接触不良の可能性もあります。日時を改めて、同じ店舗や別の店舗で決済がうまく機能した場合、端末側のシステムトラブルの可能性も充分に考えられます。

ご利用可能枠の確認

クレジットカードには、ご利用可能枠が設定されており、上限以上の使用はできません。
クレジットカード決済をする際にエラーが出た場合は、もしかすると、ご利用可能枠を超えていたというケースも考えられます。日常的にクレジットカードを使っていると、気がつかないうちにご利用可能枠に達してしまったということもあります。
クレジットカード会社の公式ページ内にある会員ページでご利用可能枠を確認しましょう。

エラー内容の確認

クレジットカード決済ができない場合、エラーが表示されます。エラーの内容を確認することで、どういった理由で利用できなかったのか判断できます。
ご利用可能枠オーバーや有効期限切れ、暗証番号のエラーなど、具体的な要因を確認してみましょう。

磁気不良が起こるのはどんなケースか

前述のように、現在のクレジットカードでは、主にICチップが使われているため、ショッピング取引時に磁気不良が起きるケースはほとんどなくなっています。しかし、国内専用カードで磁気取引を行う場合や、ATMでキャッシングを行う場合などは、磁気不良が起きることがあります。磁気不良の原因は様々ありますが、今回はその中から主な5パターンを紹介します。

原因1:クレジットカードを磁気が強い物の近くで保管していた

クレジットカードは、磁力を発生させる物に近づけると、磁気不良を起こしてしまう場合があります。磁力が強い物に近づけたら、すぐに磁気不良を起こすというわけではありませんが、クレジットカードを磁力の強い物と一緒に保管していると、突然クレジットカード決済が使えなくなる恐れがあります。特に以下の物を長時間カードに近づける、あるいは一緒に保管することは避けるようにしましょう。

身の回りにある磁気が強い物の例として以下のようなものが挙げられます。

  • スマートフォン
  • テレビ
  • パソコン
  • マグネット
  • 電子レンジ
  • カードキー
  • ゲーム機

原因2:財布にクレジットカードと別のカードを重ねて収納していた

財布にカードを入れるポケットが少ないため、クレジットカードと他のカードを一緒に重ねて収納していませんでしたか?クレジットカードの他に、磁気を利用したカードは身近に意外とあります。
例えば、社員証やレンタルショップの会員カードなどです。このような、磁気を発するカード同士を接触させて収納することで、磁気不良を起こす原因となります。

原因3:経年劣化による摩耗や損傷

クレジットカードを長く使用していると、気がつかないうちに摩耗や損傷で、磁気が読み取れなくなることがあります。例えば、物理的な衝撃で目に見えない小さな損傷や、カードを財布から取り出す際の磁気ストライプやICチップの摩耗、などが挙げられます。
こうした、小さな損傷や摩耗の積み重ねによって、磁気不良が発生するため、年数が長いクレジットカードは経年劣化の可能性が非常に高いといえます。

原因4:クレジットカードを高温の場所に保管していた

クレジットカードの多くはプラスチック製であり、高温の場所に放置してしまうと、磁気不良を引き起こす恐れがあります。クレジットカードは材質的に大きな変形は見られませんが、ちょうど、ペットボトルなどをストーブの前に置いておくと変形するように、プラスチックは熱に弱いという性質を持っています。
そのため、夏場の車内にクレジットカードを置いたままにしたなどの高温にさらす機会があると、クレジットカードに歪みが生まれ、熱による磁気不良が疑われます。

原因5:クレジットカードを折り曲げてしまった

クレジットカードを財布に入れた状態で、気がつかないうちに負荷がかかり折れ曲がることがあります。例えば、お財布の中に入れたまま椅子に座った際には、クレジットカードにも同様に圧力がかかります。クレジットカードが折り曲がってしまうと、破損する恐れがあるため要注意です。
また、経年劣化を早める原因にもなるので、なるべく圧力などでクレジットカードが折り曲がりにくい方法で保管しましょう。

クレジットカードの再発行方法

磁気不良に関わらずカードが破損で使えない場合、復旧させることは極めて困難です。そのため、クレジットカード会社に連絡をすることで再発行の依頼をしましょう。
クレジットカードの裏面には、カード会社の連絡先が記載されているので、連絡をしてカード利用ができない状況を伝えます。
また、再発行によりカード番号が変わることはありませんが、カード会社によっては、カード裏面のセキュリティコードが変わる可能性があります。カードが届いた際には、確認をしておきましょう。

  • 再発行手数料がかかる場合がありますので、使用しているカード会社にご確認ください。
  • カード会社によって変わりますが、新しいクレジットカードは自宅に届くまで、数日から数週間ほどかかります。

オリコカードの再発行方法は?

あなたがオリコカードをご利用されている場合は、諸届出申請書で再発行の手続きができます。諸届出申請書はオリコ公式サイトから請求できます。こちらのページの「クレジットカード全般」内の「カードのお申込み・更新・解約」から申請ください。

  • クレジットカードの再発行には、ご契約者ご本人さまより連絡ください。

主流は磁気ストライプからICチップへ

先にも触れたように、現在のクレジットカードは磁気ストライプではなくICチップによる取引が基本となっています。このような動きとなっている最大の理由は、セキュリティの問題です。磁気ストライプはスキミングで情報を抜き取られてしまう可能性が高く、毎年、不正利用の被害が後を立ちません。そのため、ICチップに変えてセキュリティを高め、これを防止しようと、国際的に動き出しているという状況です。

ICカードについて

ICチップが優れるポイント

不正利用には種類があり、番号盗用と偽造カードが主要となっています。実際に、磁気ストライプがICチップに変わることで、どのような変化が生まれるのかを簡潔に紹介します。

以上の3つが、ICチップに変わることで押さえておくべきポイントとなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

磁気不良が起こりにくい

磁気ストライプを使ったクレジットカードは情報を磁気として保存していました。そのため、他から強い磁気を浴びると、情報が上書きされてしまい正しく読み込めないという事態が発生していました。

一方、ICチップはスマートフォンのSIMカードなどに使われるように、電子機器の中でも動かせるように暗号化してデータを保存するため、磁気に強い仕組みとなっています。そのため、ICチップは磁気の影響を受けにくいことが特徴の1つとなっています。

高度な暗号化でセキュリティ対策

ICチップは多くの情報を記録できるため、高度な暗号化が可能です。例えば、4桁の数字で開ける鍵と10桁の数字の組み合わせで開ける鍵では、どちらのほうが簡単に開けられそうか?という問いと似ています。情報量を多く組み込めるようになると、単純な数字の組み合わせだけで考えたとしても、膨大な組み合わせになるのは明白です。このようにICチップは多くの情報を記録することで、セキュリティを高めることができます。

また、その暗号解読には相当な技術が必要なうえ、情報の中身がICチップ内で別々に保存されているため、情報保護性能は磁気ストライプの比ではありません。結果として、スキミングをされる可能性が低くなり、セキュリティ対策となります。

暗証番号で本人確認を行う

磁気ストライプのみのクレジットカードでは、決済時の本人確認のため、サインをする必要があります。一方、ICチップ付きのクレジットカードでは、4桁の暗証番号によって本人確認することが可能です。
サインの場合は本人以外でも模写できてしまう可能性があるのに対し、暗証番号は本人以外知らない情報であるため、暗証番号による本人確認が可能なICチップの方が、よりセキュリティが高いといえるでしょう。

決済端末のICチップ対応を義務化

磁気ストライプのクレジットカードでの、不正利用が絶えないことから、現在の日本では改正割賦販売法の法改正によって、決済端末のICチップ対応が義務化されています。

改正割賦販売法の法改正の内容は、クレジットカード加盟店は、2020年のオリンピック開催までに対応するというものです。つまり、現在は法律上すべてクレジットカード決済の加盟店はICチップに対応したということになります。

詳しい内容はこちらをご参照ください。

参照:割賦販売法の⼀部を改正する法律について(経済産業省 商務流通保安グループ 商取引監督課)PDF

オリコのクレジットカードはICチップ搭載のクレジットカード

このような背景から、今後はクレジットカードにICチップは必須であることが分かります。
日本では2020年3月までに全てのクレジットカードをIC対応に切り替えることが義務化されたため、それ以降に流通しているクレジットカードは基本的に全てICチップ搭載ということになります。しかし、実際にはまだ磁気ストライプがついているクレジットカードも存在自体はしているため、未だに磁気ストライプのみのクレジットカードを使用している方もいらっしゃることでしょう。
磁気ストライプが搭載されているクレジットカードを使用しているということは、スキミングや偽装されるリスクがまだ高いということです。
まだ磁気ストライプのクレジットカードを利用されている方は、クレジットカードを切り替えるべきタイミングではないでしょうか?

オリコでは、取り扱いクレジットカードはすべてICチップ搭載のカードで発行しております。また、カード番号等お客さま情報を裏面に掲載したカードも発行しております。盗み見リスクが軽減され、安全性が高いカードとなります。セキュリティの観点からもこの機会に、ご利用ください。

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