キャッシング利用によって個人信用情報機関に登録されるのはどんな情報？

キャッシングのお申込みや利用をした事実は信用情報に登録されます。支払いの遅延などの情報だけではなく、借入額や入金状況など様々な事実が登録されています。
ちなみに、「キャッシング」は現金をお借入れするサービスの総称であり、当記事では「クレジットカードのキャッシング機能」「キャッシング専用のカードローン」どちらも指しています。

そもそも信用情報とは、クレジットやローンの契約や申込みに関する客観的な取引事実を登録した情報であり、クレジットカード会社やローン会社などがお客さまの返済能力を客観的に判断するために参考情報として利用します。主に、お借入れをする際やクレジットカードを発行する際、ローンの契約時に照会し、クレジットカード会社や金融機関は、信用情報も踏まえて、お客さまの審査を実施します。

信用情報には、次のような情報が含まれています。

審査の際には、過去の返済履歴や遅延の有無などがチェックされ、それに基づいてカードローンの発行やクレジットカードの発行、キャッシング機能の追加の是非が決定されます。なお、信用情報はクレジットカードの発行やローンの契約を結ぶ際の審査に必要な情報であり、契約後も定期的に情報が更新されます。信用情報の保有期間は、個人信用情報機関のWebサイトなどに明記されています。例えば、オリコが加入している「株式会社シー・アイ・シー（CIC）」における保有期間は以下のページからご覧いただけます。

また、ご自身の信用情報は個人信用情報機関に手続きをすることで確認することが可能です。

信用情報には様々な情報が登録されており、個人信用情報機関に加盟する会社は正しく情報を登録しなければなりません。
例えば、オリコが加入している個人信用情報機関「CIC」のWebサイトには、2023年6月現在信用情報に登録される情報として以下の内容が掲載されています。

【申込情報】クレジットやローンの新規申込みにおける支払能力を調査するため、加盟会員が照会した事実を表す情報
■ご本人を識別するための情報
・・・氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等
■お申込み内容に関する情報
・・・照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等

【クレジット情報】加盟会員と締結した契約の内容や支払状況を表す情報
■ご本人を識別するための情報
・・・氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号等
■ご契約内容に関する情報
・・・契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額（極度額）、契約終了予定日、登録会社名等
■お支払状況に関する情報
・・・報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動（延滞・保証履行・破産）の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等
■割賦販売法対象商品のお支払状況に関する情報
・・・割賦残債額、年間請求予定額、遅延有無等
■貸金業法対象商品のお支払状況に関する情報
・・・確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無等

【利用記録】クレジットやローンの利用途上における支払能力を調査するなどのため、加盟会員が照会した事実を表す記録
■ご本人を識別するための情報
・・・氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等
■利用した事実に関する情報
・・・利用日、利用目的、利用会社名等

引用元：CICが保有する信用情報｜信用情報とは｜指定信用情報機関のCIC

「クレジット情報」の箇所に「異動（延滞・保証履行・破産）の有無」「異動発生日」「遅延有無」といった記載があるように、保証履行（保証会社等の第三者が利用者の債務を肩代わりして返済すること）や破産（支払不能に陥った債務者の財産を処分し、債権者に配当すること）、返済期日から遅延した事実も登録されています。

また、返済期日を守らないと、遅延損害金が発生する場合もあります。
返済遅延を避けるためには、返済期日までに必要な金額を準備しておけるよう返済計画を立てて利用することが重要です。
万が一、返済が遅れてしまった場合の対処法については以下の記事をご覧ください。

ここまで、信用情報にはどんなことが登録されるのかを解説してきました。続いて、キャッシング利用における注意点を解説していきます。

キャッシングを利用する際の注意点は、主に以下の3つです。

これからキャッシングの利用を検討している人は、事前に注意点を把握しておくようにしましょう。

キャッシングを利用する際には、自身の返済能力をきちんと把握することが重要です。返済能力を超える額を借りると、返済が滞ってしまう可能性があります。返済が滞ることで、遅延損害金が発生するだけではなく、信用情報にも延滞した事実が登録されてしまいます。

自分に必要な金額を借りるようにしましょう。必要以上にお借入れをし、返済する金額が多くなると、返済期間が長期化してしまう恐れがあります。なるべく早く返済が完了できるよう、お借入額は必要な分だけに抑えるようにしましょう。

貸金業を事業として行うには、貸金業者として国や都道府県に登録しなければなりません。貸金業者として登録されている業者であれば、正式に認められているため、信頼できると判断できるでしょう。登録されている貸金業者は、金融庁や日本貸金業協会のWebサイトから確認できます。

登録貸金業者情報検索サービス ： 金融庁

日本貸金業協会

世の中には、貸金業の登録をしていないにも関わらずお金の貸付を行う違法な業者も存在します。このような業者は、法外な高金利での貸付や、悪質な取り立てを行っていることもあるため、絶対に利用しないようにしましょう。
金融庁のWebサイトでも注意喚起が行われているため、参考にしてください。

違法な金融業者にご注意！ ： 金融庁

その他、キャッシングの注意点については以下の記事をご覧ください。

ここまで、キャッシング利用の際に信用情報に登録される内容について解説してきました。気になる方は信用情報にどんな内容が登録されるのかを細かく把握しておくのも良いですが、基本的には「期日や規約を守る」ということを徹底しましょう。
また、クレジットカードなどの審査は信用情報だけではなく、様々な観点で行われることも併せて覚えておきましょう。
いずれにせよ、キャッシングを利用する際には、事前に返済計画を立てたうえで利用することが重要です。

オリコのキャッシングについては以下のページをご覧ください。