クレジットカードの名義人とは？他人のカードを使用することはできる？

名義人は、権利者や所有者、あるいは責任者のことを指します。クレジットカードの名義人とは、クレジットカードの権利者・所有者のことです。なお、クレジットカードをご利用できるのはお申込みした本人のみ、また、お申込みができるのは本人のみです。名義人はクレジットカードが届いたらまずカードの裏面にサインし、カードを利用する際に名義人とカード使用者の本人確認ができるようにする必要があります。

カードの裏面にまずサイン

カードの名義人以外は、たとえ家族であってもクレジットカードを利用することはできません。クレジットカードの所有者は絶対に他人が使用することがないよう、管理を徹底しましょう。もし配偶者やお子さまにカードを持たせる必要がある場合には、「家族カード」のご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

家族カードに関して詳しくは「家族カードのメリットって？クレジットカードの基礎知識」を合わせてご一読ください。

クレジットカードのお申込みがあると、カード会社ではお申込者の身分証明書などの本人確認書類をチェックして本人確認を行います。その後、個人信用情報（カードの利用履歴など）を調査したり、場合によっては勤務先へ在籍確認をしたりなど、お申込者に対して、カードの発行可否を慎重に審査します。そのため、クレジットカードの名義人はお申込者本人であることが前提となり、他人の名義でクレジットカードを作ること、利用することはできません。

名義人と同じカードを家族が利用したい場合は、「家族カード」を作りましょう。家族カードは、はじめにクレジットカードを契約した名義人と生計を共にする配偶者、親、お子さま（満18歳以上）に対して発行することができます。

なお、オリコの家族カードは、ご本人さま会員と生計をともにする満18歳以上の方で、配偶者（別姓・同性パートナーも含む）・ご両親・お子さまが対象で、最大3名まで発行可能です。

クレジットカードをすでに持っていて、結婚などの理由で名字が変わるときには、クレジットカードの氏名（登録情報）を変更する必要があります。クレジットカードの利用規約にも「氏名、住所、勤務先などに変更が生じた場合には速やかに変更手続きを行う」という趣旨の記載があります。
また、住所が変わる場合には、登録してある住所の変更も忘れずに行っておいてください。
クレジットカードには有効期限があり、期限はカード会社ごとにバラつきはあるものの、一般的には5～7年です。その有効期限が近づくと、カード会社から新しいカードが送付されますが、登録情報を変更していなければ、当然新しいカードが新住所に届きません。そうして、気付かないうちにカードの有効期限が過ぎてしまうことがあるのです。そのため、氏名や住所が変わる際には、必ず変更をしてください。
ここで忘れがちなのが、銀行口座の名義変更です。クレジットカードの氏名（登録情報）の変更は済んでいても、銀行口座の名義が旧姓のままだと、名前が異なるため支払日に口座から引き落としができず、支払遅延が発生する可能性があります。また、逆に銀行口座の変更は終わっていても、カードの氏名（登録情報）が未変更の場合も同じようにお支払いが遅れますので、クレジットカードと銀行口座の名義の変更は併せて行いましょう。

クレジットカードの氏名（登録情報）を変更手続き方法は、カード会社によって対応が異なります。変更の際には、該当のカード会社にお問合せください。

今回は、クレジットカードの名義人について紹介しました。ご利用できるのは、カードの所有者となる名義人本人のみです。たとえ身近な家族であってもカードを貸与することは、規約違反となります。もし配偶者やお子さまにクレジットカードを使わせる場合には、家族カードの利用を検討してみてはいかがでしょうか。カード利用に関する正しい知識を持ち、正しく活用していきましょう。