クレジットカードの暗証番号を忘れたらどうすればいい?
ICチップの付いたクレジットカードを利用する際、店員より暗証番号の入力が求められますが、暗証番号をうっかり忘れてしまったという方、意外と多いのではないでしょうか。手当たり次第に番号を入力し、間違った入力を繰り返し行い、一定の回数を超えるとICチップの中にあるPINにロックがかかり、IC端末機で利用ができなくなることがあります。慌てずに適切な対処をすれば問題ありませんので、クレジットカードの暗証番号を忘れた際の対処法について紹介します。
クレジットカードの暗証番号とは
クレジットカードの暗証番号は、カードを利用する際、その所有者であることを証明する番号です。クレジットカードには、顧客情報を暗号化したICチップ付きカードと、ICチップのない磁気ストライプのみのカードがあります。ICカードは第三者による不正利用を防ぐ目的で、暗証番号を入力し、本人認証を行います。従って、店舗にてICチップ付きのクレジットカードで支払う際、ICカード端末機にクレジットカードを挿入すると、暗証番号の入力が求められます。暗証番号を忘れてしまった場合、慌てて手当たり次第に番号を入力する行動はNGです。カードに付帯するICチップが誤入力回数を記憶し、一定以上の回数を超えるとICチップのPINにロックがかかり、ICカード端末機が利用できなくなる可能性があるためです。誤入力を繰り返し、残りの入力回数が1回になるとPINパッド(暗証番号を入力するICカード対応の端末機)にメッセージが表示されます。次に間違えるとICチップにPINロックがかかってしまうため、PINパッドの表示が出たら入力をやめましょう。また、ICクレジットを導入している店舗は、消費者がICクレジットカード取扱店を認識できるよう下記のデザインマークが掲出されています。
画像引用:日本クレジット協会「消費者の皆様へ│消費者・加盟店のご理解のために」
暗証番号を忘れたときの確認方法
クレジットカードをICカード端末機に挿入し、暗証番号を入力しようとした時、忘れていることに気づいたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
暗証番号を忘れてしまった場合は、お持ちのカード発行会社に問合せしましょう。
オリコカードの暗証番号確認方法はこちらをご確認ください(暗証番号をお忘れ/変更の場合)
暗証番号を決める際に避けたい番号
暗証番号を忘れてしまうと面倒なことになるため、自分が覚えやすい番号にしておくのがポイントです。しかし、覚えやすいからと言って、第三者に容易に推測される番号では、カードの紛失や盗難が起こった際、不正利用されるリスクが高いので、推測されやすいような下記の番号は避けましょう。
- 第三者に知られやすい番号
- 誕生日(例:1995年2月1日の場合 1995、0201など)
- 電話番号(例:090-1234-5678の場合 1234、5678など)
- 住所番地(例:東京都○○区5丁目25番地5 △△マンション301号の場合 5255、0301など)
- 規則性のある数字の羅列(例:2222など)
暗証番号を決めるなら、第三者に知られにくく、かつ自分だけが覚えられる番号が好適ですので、下記のような番号を参考にしてみると良いでしょう。
- 第三者に知られにくい番号(例)
- 生まれた時の体重
- 生まれた時間
- 自分が好きな歴史上の事件が起きた西暦年 など
クレジットカードの暗証番号を扱う上での注意点
暗証番号は絶対に第三者に教えない
クレジットカードの暗証番号を扱う上で最も気を付けるべきことは、暗証番号があなたから第三者へ流出してしまうことです。特に店頭で暗証番号を入力する際には、のぞき見られていないかなど周囲の状況を確認してから入力しましょう。
仮に店員から暗証番号を聞かれたとしても、入力を店員に任せず、自分で入力してください。警察やカード会社であっても、自ら暗証番号を聞き出すことはありません。もし、暗証番号を聞こうとする人物や店舗があったら十分注意し、暗証番号を教えることは絶対にしないでください。
また、家族であっても他人名義のクレジットカードは使用することができません。家族間でも暗証番号は共有しないようにする必要があります。もしご両親や配偶者と同じカードを利用したい場合には「家族カード」を発行し、ご利用ください。
暗証番号が知られ不正利用されても保険対象外になる場合もある
暗証番号を忘れてはいけないと、番号をメモした紙を財布に入れて持ち歩くことも避けましょう。財布の紛失や盗難にあった場合、クレジットカードの不正利用の危険性があります。暗証番号が第三者に知られ不正利用されても、カード所有者の暗証番号の管理能力が不十分と見なされ、カードの盗難保険が適用されないケースもありますので、暗証番号の取扱いには十分注意しましょう。
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